関東地方において、新たに直通運転が開始される路線をご存知ですか?
JR東日本と相模鉄道(以下:相鉄)が相鉄・JR直通線として直通運転を2019年11月に開始する予定で、この記事では簡単な概要と個人的に思うところ、そして実際に羽沢横浜国大駅から横浜国立大学まで歩いてみたので写真盛りだくさんでご紹介、感想も最後に書いていますのでお楽しみに!
では、行きますか!!
相鉄・JR直通線とは?

相鉄・JR直通線とは、相鉄線西谷駅からJR東海道貨物線横浜羽沢駅に線路を新設し、この線路を使用して相鉄線とJR線を直通させるものです。
神奈川県以外にお住まいの方の中には「相鉄線って?」「どの辺りを走っているの?」「相模線じゃないの?」という方も正直な所いらっしゃると思いますので、位置関係が分かりやすいように地図を埋め込みました。
見やすいように拡大や縮小してご覧ください、西谷駅も横浜羽沢駅もオレンジ色のピンです。
この2つの駅を結ぶ2.7キロの連絡線を使って、相鉄線は渋谷・新宿方面へ行き、JR線は海老名・湘南台方面へ行くという事になります。
この路線ができることによって、相鉄線沿線民は横浜での乗り換えなしで渋谷新宿方面へ行くことができ、所要時間もそこそこ短縮されるので楽ですよね。
例えば、神奈川県民で自動車免許をお持ちの方なら一度は訪れた事がある二俣川から横浜乗換で新宿まで行く場合、直通前は59分かかっていたものが44分に短縮をされます。
また、公式には新宿方面のみの直通とJR側は発表していますが、利用状況を見極めながら他方面への直通も考えていくとの事でした。
新宿からは埼京線が大宮・川越方面に伸びていく訳ですが、埼京線に関してはラッシュ時1時間に4本川越まで直通する事が発表されています。
相鉄沿線民側にメリットが大きい
と私は思っています。
東京都内在住で相鉄沿線在勤の人より、逆パターン相鉄沿線在住で東京都内在勤の人の方が多いためです。
また、相鉄線内の駅に用がない湘南新宿ライン沿線の人や埼京線沿線の人は使わない訳ですから、新宿でいつも乗る【湘南新宿ライン 横須賀線直通 普通 大船行】が【相鉄線直通 特急 海老名行】が来たら、それはメリット0ですよね。
さらに相鉄線方面の列車が少しでも増える訳ですから、横浜から先の大船方面まで行く人は少し混雑した列車に乗る事になるかもしれないリスクが・・・。
ここで参考までに日本の駅における乗降客数のランキングを確認してみましょう。
1位:JR東 新宿
152万0086人
2位:東 急 渋谷
113万4494人
3位:JR東 池袋
111万3560人
4位:JR東 東京
86万9266人
5位:JR西 大阪
86万3086人
6位:JR東 横浜
82万2766人
7位:京 王 新宿
77万0072人
JR横浜駅は6位にランクインしており、82万2766人が1日に利用しているデータがあります。
そして相鉄線の乗降客数を見てみましょう。
1位:横浜 42万4764人
2位:海老名 12万1147人
3位:大和 11万2774人
4位:二俣川 7万7733人
横浜駅の乗降客数は42万人ほどいる訳ですが、このJR直通線が開業する事によってどのくらい横浜駅の混雑が緩和されるのかに期待です。
横浜駅以外にも主要な駅は混雑が凄いですが、ラッシュ時の横浜駅もなかなかの混雑具合ですからね。
相鉄としては地盤でもあり乗降客数が多い横浜を通らない新線について、初めは消極的な考えだったとも言われていますが、今では駅舎のリニューアルや車両のリニューアルでブランド価値を向上させて沿線価値を高めようと頑張っているようです。
開業前の西谷駅に行ってみた

では、建設中の新線の今は!?ということで実際に行って確かめてみました!!
相模鉄道西谷駅は1日当たり平均で2万3208人が利用しており、相鉄線で運行されている種別では各停のみ停車する駅です。
個人的には新線開業後は特急などの種別も停車する駅になるのではないかと予想していますが、公式の発表を楽しみに待っていようかと思います。
駅前は良い意味で落ち着いた雰囲気、南口には昔ながらの商店なども立ち並んでいて良い意味で相鉄線ならではのローカル感が個人的には好きです。

訪れた日は日曜日だったため商店はシャッターが閉まっており写真では寂しい感じになっていますが、平日はアットホームな雰囲気に包まれつつも商店街の方へ移動をすると賑やになる良い街だと思います。
反対側の北口には国道16号線が走っており、こちらは交通量も多く人も多いですね。

ただ、北口は国道16号線が片側1車線の道となっているために納品者や送迎の車が一時的に駐停車するスペースがありませんから写真のような状態になる事はよくある事で、上には東海道新幹線も通っているので道路を拡幅するにも橋脚との関係も出てきますが、開業後はどのように整備されるのかが期待されるのではないでしょうか。
あとは周辺の全体的な整備面では、西谷から羽沢まで乗車したタクシーの運転手さんも仰っていましたが、地主が土地を譲らない限り再開発はないだろうと(当たり前ですが)。
生まれてから西谷に住んでいるという運転手さんは、なかなか再開発は難しいんじゃないかねえとのことでした。
羽沢横浜国大駅から横浜国立大学まで

では、実際に羽沢横浜国大駅から横浜国立大学まで歩いてみました。
歩いてみるまでは「名前だけ国大って言って実際は遠いパターンでしょ」と思っていましたが、結論から申し上げますと徒歩7分で到着しました。
駅を出発すると↑→↓という感じで山を越えて、大学に入ると少し上る様な感じでアップダウンが多いので、ゆっくり歩いて15分といったところでしょうかね。
まずは貨物線を反対側まで渡る必要がありますので、歩道橋を100mほど進みます。


そしてこのような急坂を歩き、閑静な住宅街を抜けながら山脈を越え、最後に急坂を下れば横浜国立大学に到着です。

写真は正門ですが、私は北門を目指して歩き、結果7分で到着する事が出来ました。
横浜国立大学へは横浜市営地下鉄の三ッ沢上町駅や相鉄線の和田町駅から向かう事ができますが、羽沢横浜国大駅が開業後はこちらの駅も十分に使う事ができると思います。
渋谷新宿方面や川越方面から横国に通っている人には、横浜で市営地下鉄や相鉄線に乗り換えることなく到着しますから、メリット大きいですね。
最後に感想を

首都圏にこれだけ人が集まりすぎて、通勤時間帯のみならず休日も主要な駅は人で溢れかえり道路も渋滞ばかりのこの時代に、新しい路線を作りつつ既存の路線を活用して直通運転を行う事は本当に良い事だと思います。
利便性も向上しますし。
ただ、メリットがある物には必ずと言って良いほどデメリットもある訳ですが、JRもしくは相鉄側で遅延が発生した場合は広範囲にわたって影響する事になりますよね。。。
さすがに途中駅で運転中止とかで調整するんでしょうけど、湘南新宿ラインは宇都宮方面まで走ってますし埼京線だって川越方面まで走ってますから、影響を受ける人は多そう・・・
あとは今回の直通に関して言えば湘南新宿ラインは一番長い編成で15両、相鉄は10両で走っていますが、通勤ラッシュの時間帯に15両でも一杯一杯な10両の相鉄車両が来たら駅が大変な事になるんじゃないかと言われていますが、私もそう思います。
相鉄線を出て東京方面へ行く列車は構内の混雑で有名になった武蔵小杉も停車予定ですし、15両でも積み残しがある状況なのに10両の電車では・・・
まあ開業してみないと分からないことも多いですが、名目だけではなく本当に利用者の利便性が向上すれば良いのではないかと思っています。
私は横浜駅が最寄りなので、あまり使わなそうですが!!
今回は少し真面目に執筆してみましたがいかかでしたでしょうか?笑
では、また!!